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明治天皇
今月1日、ドナルド・キーン氏が日本に永住するため
来日されたという報道がなされた。

日本文化の研究者として非常に名高いキーン氏は、
先の東日本大震災を契機に日本国籍を取得し、永住を決めたという。

この日、ちょうど4巻からなるキーン氏の名著「明治天皇(文庫版)」を読み終えた。



明治天皇のご聖徳については
「明治神宮」の崇敬会にも属しているので
それなりに知っているつもりであったが
この本を読んで、ますます明治天皇の偉大さが理解できた。

公式の記録として、
明治天皇の肉声はほとんど残されていないので
天皇自身のその時々のお考えを探るのは大変困難であるが
キーン氏は、例えば天皇のお詠みになったお歌などから推測し、
明治天皇の人物像を推測されている。

この作業には非常に苦労したことをキーン氏自身が述べているが
その圧倒的な日本文化に対する知識と、莫大な資料研究によって
明治天皇に迫る迫力がいたるところに感じられる作品であった。

そしてつくづく感じるのが
「明治時代=明治天皇」であり
あの激動の時代に、明治天皇をいただいていた日本は
いかに幸運であったかということである。

明治神宮の外苑にある「聖徳記念絵画館」には
明治天皇のご生誕から崩御までを、80点の大壁画で紹介されている。


3メートル×2.5メートルという大迫力の壁画の素晴らしさは言うまでもないが
年代順に展示されているため、明治天皇の治世が絵物語のように追っていける。

キーン氏の「明治天皇」と共に見学されることをお勧めしたい。


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